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ナイロン工場跡地がメガソーラーとして復活、広島で1.99MW:自然エネルギー
繊維産業は産業構造の急速な変化を経験した業界だ。操業してから80年の帝人 三原事業所はこの変化を受けた結果、複数の遊休地を抱えている。遊休地の再利用に役立ったのがメガソーラーだ。
合成繊維の花形「ナイロン」の製造を広島県三原市で現在からちょうど50年前の1963年に開始した帝人。ナイロンに関するデュポンとの合弁会社を設立後も三原事業所内の工場は製造を継続していた。しかし、2002年合弁会社は解消、生産も停止した。
それから10年、三原事業所の旧ナイロン製糸工場跡地は用途もなく、資材などが置かれるばかりだった。転機となったのが固定価格買取制度(FIT)の施行と、メガソーラーの興隆だ。帝人は7億円を投資し、2013年3月に着工、2013年7月に出力1.99MWのメガソーラー発電所の操業を開始した(図1、図2)。三原市としても初めてのメガソーラーとなる。
約3万7500m2の遊休地が、年間290万kWhの電力を生み出す発電所に生まれ変わった。同社によれば、完成後2週間の出力量は想定を20%上回る17万8000kWに達したという。
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