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大阪の最南端に10MWのメガソーラー、関空の工事跡地を利用:自然エネルギー
関西国際空港の「材料」を採取した跡地がメガソーラーに生まれ変わった。シャープに続き、ユーラスエナジーホールディングスが出力10MWの発電所を完成、2013年9月から運転を開始した。
海上に立地する関西国際空港の工事に使われた跡地を利用したメガソーラー「岬太陽光発電所」(大阪府岬町)が完成した(図1)。事業を立ち上げたのは風力発電所を中心に再生可能エネルギー事業に取り組むユーラスエナジーホールディングス。同社の国内初のメガソーラーだという。約40億円を投じた。
関西国際空港二期事業の土砂採取・供給工事の跡地を整備した「岬町多奈川地区多目的公園(いきいきパークみさき)」に立地する。「公園」と呼ぶものの、当初から広場や水路、緑地以外に民間の事業進出用に事業活動ゾーンを3カ所用意している。岬太陽光発電所の土地は、事業活動ゾーン44haのうち、20.2haを事業主体のユーラスエナジー岬が岬町と賃貸借契約を結んで使用したものだ(図2)。同社はユーラスエナジーホールディングスの子会社。
関西電力グループのきんでんに発電所の建設を依頼、2012年11月に工事を開始している。単結晶Si(シリコン)太陽電池モジュールを約5万1000枚設置した(図3)。太陽光発電所は2つの部分に分かれており、1つは三菱電機のモジュールを、もう1つは韓国現代重工業のモジュールを採用した。
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