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ホテルが始めるメガソーラー、売電益を農産物購入に振り向ける:自然エネルギー
スーパーホテルは三重県伊賀市で出力2MWのメガソーラー事業を開始した。土地を借りて発電所を建設し、固定価格買取制度(FIT)を利用して売電する。ここまではごく一般的なメガソーラーだ。違いはホテル事業で利用する農産物を地域から売電収益で購入する点だ。宿泊業ならではの取り組みだといえるだろう。
あらゆる業種に広がる発電事業。宿泊業も例外ではない。全国でホテルチェーンを展開するスーパーホテルは、約6億円を投じて出力約2MWのメガソーラー「スーパーホテルLohas太陽光発電所」を完成させた(図1、図2)。
三重県伊賀市に位置する面積3万3000m2の土地を20年契約で借り受け、2013年2月に建設を開始していたもの。2013年9月に送電を開始した。設計・調達・建設(EPC)と管理・運営(O&M)は外部に委託した。年間200万kWhの発電を見込み、固定価格買取制度(FIT)を利用して全量を中部電力に売電する。売電収入として年間8000万円を見込む。
売電収益を農業と結び付ける
同ホテルは経済産業省の「再生可能エネルギー発電事業を通じた地域活性化モデル開発支援調査事業」(2012年度)の採択を受けている。どのような狙いがあるのだろうか。
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連載:エネルギー列島2013年版(24)三重
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