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川沿いの社宅跡地にメガソーラー、製鉄所の遊休資産で1800世帯分の電力:スマートファクトリ
大手の製鉄会社を傘下に抱えるJFEグループが全国の社有地に続々とメガソーラーを展開している。8月に三重県で第1弾の運転を開始したのに続き、第2弾として岡山県で7MWの大規模なメガソーラーを10月2日に稼働させた。製鉄所の近くにあった社宅の跡地を活用した。
全国各地で再生可能エネルギーを拡大中のJFEエンジニアリングが、同じグループのJFEスチールが所有する土地にメガソーラーを建設した(図1)。場所は岡山県の中央を流れる高梁川(たかはしがわ)の河口近くで、周辺にはJFEスチールの西日本製鉄所が広がっている。もともと社宅があった跡地を発電事業用に転換した。
10月2日に運転を開始した「鶴の浦ソーラーパワー」の発電能力は7MW(メガワット)と大きく、年間の発電量は650万kWhを見込んでいる。一般家庭で約1800世帯分の電力使用量に相当する規模がある。発電した電力は全量を中国電力に売電する。
JFEエンジニアリングは2013年に入ってから、グループが所有する全国の遊休地でメガソーラーの事業化を推進している(図2)。最初のメガソーラーは三重県の津市で8月に運転を開始した。このほど岡山県の倉敷市で2つ目が稼働したのに続いて、さらに年末までに2カ所で動き出す予定だ。
1年後の2014年10月までには合計8カ所で39MWのメガソーラーを展開する計画である。すべてが稼働すると、年間の発電量は3890万kWhになり、売電収入は約14億円に達する見込みだ。
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