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温室×50kWの太陽電池、福島で実現する実装法:自然エネルギー(2/2 ページ)
ソーラーフロンティアは海外企業3社と協力して、福島のグリーンハウス(温室)実証事業を進めている。海外企業のノウハウは太陽電池モジュールの重量に耐える温室を設計・施工する点にある。その上で、農作物の収穫を維持しながら、効率良く発電しなければならない。
開閉式発電システムも導入
PVグリーンハウス実証プロジェクトは、福島県南相馬市鹿島区で進める。2013年8月中旬に電気的な接続を終え、系統に連系し、発電を開始している。2013年10月下旬からは作物の栽培も始まった。2013年11月に実証プロジェクトとして動き始め、今後、2014年1月まで委託事業を続ける。検証結果はその後明らかになる。
プロジェクトに使った土地は面積2570.4m2(71.3m×36m)。そのうち45m×28.8mの部分に温室を設置した。
実証プロジェクトの温室の様子を図2に示す。図2の左下に写っている2人の人物の大きさと比較すると、温室のサイズが理解しやすい。2人の人物のすぐ右にあるのがパワーコンディショナーだ。「温室の『頂上』に置いた太陽電池モジュールは左右に開閉するように設置した」(ソーラーフロンティア)。温室本来の機能を維持するためだ。図2では分かりにくいものの、太陽電池モジュールがある程度「浮いた」形で保持されている様子が写っている。
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