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停電でも30分以上動作するエレベーター、平常時には25%の電力を生み出す:蓄電・発電機器
エレベーターにとって停電は大敵だ。東芝エレベータは蓄電池と接続することにより、停電時でも30〜120分間動作する機能「トスムーブNEO」を開発した。平常時にはエレベーターの運動エネルギーを回収し、蓄電池を経由して再利用することで消費電力を最大25%削減することもできる。
東芝エレベータは停電に強く、省エネにも役立つエレベーターの付加機能「トスムーブNEO」を2013年12月に発売した。同社が主力とする機械室が不要な標準型エレベーター「SPACEL-GR(スペーセル・ジーアール)」向けの機能である。
東芝のリチウムイオン蓄電池「SCiB」*1)と組み合わせることで付加機能を実現した。トスムーブNEOでは2種類の運転パターンを選択できる(図1)。どちらの運転パターンも停電時に蓄電池で継続運転できる。停電時に急停止することなく、減速して最寄り階に向かう機能や、かご内に照明をともす機能も備える。
省エネ重視タイプでは、停電時でも60m/分という高速で運転できる。ただし、継続運転時間は30分と短い。通常運転時にはエレベーター走行中に生み出した回生電力を蓄電池に充電し、運転中の消費電力を最大25%削減するハイブリッド運転が可能だ。
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