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タイヤメーカーも電力を売る、太陽光発電に10億円を投資:スマートファクトリ
世界最大のタイヤメーカーであるブリヂストンが国内で太陽光発電事業に乗り出した。自社工場の屋根に太陽光パネルを設置して、電力会社に売電する。12月12日に佐賀県の佐賀工場で発電を開始したのに続いて、12月17日には滋賀県の彦根工場でも稼働する予定だ。
売上高が3兆円に達するブリヂストンが、10億円を投資して太陽光発電事業を開始した。国内に16カ所ある工場のうち、佐賀工場と彦根工場の屋根に太陽光パネルを設置して、合わせて3MW(メガワット)以上の電力を供給する(図1)。年間の発電量は350万kWhを見込み、一般家庭で約1000世帯分の電力に相当する規模になる。
2カ所の投資額は約10億円で、発電した電力は固定価格買取制度で売電する。2013年度の買取価格(1kWhあたり36円)を適用すると、年間の売電収入は1億2600万円になる想定だ。工場の屋根を使えば土地代もかからず、10年以内に投資を回収できる。
設置した太陽光パネルには、自社製の「EVA(エチレン・ビニール・アセテート)フィルム」を使った製品を採用した。EVAフィルムは太陽電池の発電セルをパネルのガラス面に固定する接着剤になる。
ブリヂストンはグループを挙げて「事業と環境の両立」を推進する方針で、CO2排出量を削減するために再生可能エネルギー関連事業に取り組んでいる。今後も引き続き工場をはじめとする事業所の屋根や敷地を活用した発電・売電事業を展開していく。
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