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86%の家庭で光熱費が減少、蓄電池を採用したスマートハウス:スマートハウス
住宅メーカー各社が力を入れる最新のスマートハウスでは、太陽光発電と合わせて蓄電池を採用するケースが標準的になっている。積水化学工業は導入後5〜11カ月を経過した家庭を対象に満足度調査を実施した。回答者のうち86%の家庭が光熱費を削減できて、満足を感じている。
積水化学工業は太陽光発電・蓄電池・HEMS(家庭向けエネルギー管理システム)の3点セットを搭載したスマートハウスを2012年4月から販売している。最初の6カ月間に契約した家庭を対象に、蓄電池の満足度をアンケート形式で調査した結果、全体の44%が「非常に満足」、43%が「まあ満足」と回答した(図1)。5段階評価のトップが4割を超えているのは上々の結果と言える。
満足度が高かった最大の要因は「月々の光熱費が削減できる」ことにある。回答者のうち86%が満足の理由に挙げている。この調査とは別に積水化学工業が分析したところ、晴天で蓄電池からの放電量が多い日でも、夜間を除いて電力会社から電力を買う必要がなくなる(図2)。安い夜間電力を購入するだけで済むために、従来よりも光熱費が削減できる。
調査では男性と女性の満足度の違いも分析した。女性の回答者は全体の3分の1だったが、「非常に満足」と答えた人の割合は53%にのぼり、男性の40%を大きく上回った(図3)。満足している理由では女性の95%が光熱費の削減を挙げている。
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