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水晶に取り組む工場が太陽光発電を導入、出力は1.6MW:自然エネルギー
村田製作所はグループ企業である東京電波の群馬工場にメガソーラーを立ち上げる。地面設置型の発電所だ。完成後は、太陽光発電による同社の出力は合計3.6MWに達する。
将来の拡張に備えた遊休地を持つ工場は多い。村田製作所のグループ企業である東京電波は水晶振動子や水晶発振器などを製造している。東京電波の群馬工場(群馬県玉村町箱石)にも工場の建物などに利用していない土地があった。関東平野を流れる利根川に近く、平らな立地である。
村田製作所はこの群馬工場に同社として最大規模となる出力1.6MWの大規模太陽光発電所「村田製作所メガソーラー群馬」を立ち上げる(図1、図2)。2013年12月に着工し、2014年3月の完成を予定する。
メガソーラーの建設はシャープが担当する。採用する太陽電池モジュール(約6700枚)もシャープ製だ。
想定年間発電量は184万kWhであり、固定価格買取制度(FIT)を利用して全量売電する。東京電力の他、新電力にも販売するとした。
村田製作所はこれまで本社ビル(京都府長岡京市、出力50kW)、野洲事業所(滋賀県野洲市、1MW)、中国の深セン村田科技有限公司(広東省深セン市、1MW)に太陽光発電システムを導入しており、今回の事例で合計出力が3.6MWに達する。「関東における再生可能エネルギーの普及に役立つと考える。今後も社内に適地が見つかった場合は太陽光発電システムを導入していく」(村田製作所)。
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連載:エネルギー列島2013年版(10)群馬
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