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中国と日本が世界の半数を占めた――2013年の太陽光市場自然エネルギー(2/2 ページ)

太陽光発電システムに関する世界最大の業界団体European Photovoltaic Industry Association(EPIA)は2014年3月に、2013年の太陽光発電市場(新規導入量)について、集計結果を発表した。中国、日本、米国の3カ国の伸びが著しく、中国は今後数年にわたって首位を保つという。

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中国と日本、特に中国が有力に

 図1に挙げたように欧州以外の市場は順調に成長している。EPIAの予測は一貫してこのような傾向を強調している。2013年には欧州以外の新規導入量が世界市場の72%に達しており、規模は異なるものの、2011年とはちょうど逆の形だ。72ポイントのうち、57ポイントがアジアの市場だ。2013年の37GWという新規導入量はEPIAの旧態依然シナリオの予測値と政策主導シナリオの予測値のちょうど中間の値。欧州以外の国でFITなどの政策支援拡大が続いているためだ。例えば中国である。

 図3に世界における新規導入量を国(地域)別に挙げた。2013年の世界第1位は中国の11.3GW、次いで日本の6.9GW、米国の4.8GWである。欧州も地域としてまとめると、28%となり、中国に次ぐ規模をなんとか維持している。

 EPIAの予測は明白だ。今後数年間は中国市場がシェア1位のまま継続する。これが第3の強調点だ。なお、中国と日本以外の有力なアジア諸国として、インド(1.1GW)、韓国(0.442GW)、タイ(0.317GW)を挙げている。


図3 国(地域)別新規導入量と比率。単位はGW。EPIAの資料に基づき作成

太陽光だけを見ていると状況を見誤る

 EPIAは太陽光発電に関係する団体であるため、それ以外の再生可能エネルギーに関してはあまり言及していない。

 EPIAによれば、2013年に欧州へ導入された新規の電力源のうち、太陽光は第2位となった。電力総需要の3%を満たす規模に達したという。では第1位は何だろうか。EPIAは言及していないものの、風力だ。IEA(国際エネルギー機関)の2012年の実績値と予測値によれば、2013年には欧州の電力総需要の約6%を満たす規模に達している。

 EPIAは世界市場については、他の再生可能エネルギーへも言及している。2013年に新規に導入された電力源の1位は水力、2位が風力、3位が太陽光だという。

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