生協の発電所が12カ所、物流施設の屋根へ太陽光:自然エネルギー
コープネット事業連合は物流施設の屋根を利用した太陽光発電を2014年8月中に3カ所開始すると発表した。既設の施設と合計すると10カ所になる。2014年中にはさらに2カ所が加わる計画だ。
関東信越の6つの生協が集まる生活協同組合連合会コープネット事業連合は、3カ所の施設で2014年8月中に太陽光発電を開始すると発表した。
コープネット事業連合は2012年に「原子力発電に頼らないエネルギー政策への転換」を打ち出しており、まずはグループ内部で再生可能エネルギーの導入拡大を目指している。その第1弾がコープネットグループの物流施設の屋根に設置する太陽光発電システムだ。
既に7つの物流施設(図1の赤印)の屋根に発電設備の設置を終えており、合計出力は2600kWに達した。合計年間発電量の実績値は27万6000kWhである(図2、図3)。
今後5つの施設の屋根に設置
2014年8月に運転を開始するのは、図4に示した3つの施設。合計出力は778kWだ。各施設の位置を図1に青印で示した。
今後2014年10月にはコープネット小山要冷集品センターで、2014年内にはコープネット桶川要冷集品センターで太陽光発電の運営を開始する(図1の黄印、図5)。2014年末には12カ所の合計出力が4479kW、年間発電量が合計462万kWhに達する見込み*1)。以上の設備で発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)を利用して全て東京電力に売電する。
*1) 12カ所以外に出力が100kW未満の設備が複数ある。
「2014年内で太陽光発電の導入が一段落する。大面積の屋根を備え、発電システムの設置に向く物流施設への設置がほぼ完了するからだ。今後はより小規模な施設への設置を目指す。さらに行政や産直産地の生産者とともに太陽光以外の風力発電やバイオマス発電の調査、研究に入りたい」(コープネット事業連合)。
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