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日本最南端のメガソーラー、離島にどんな課題が?:自然エネルギー(1/2 ページ)
日建ハウジングは2014年8月、沖縄県の石垣島に出力2MWのメガソーラーが完成したと発表した。ただし、うれしい話ばかりではない。沖縄電力によれば、石垣島に導入可能な容量は約18MWであり、早晩上限値に達するという。
那覇市に本社を置く日建ハウジングは2014年8月、沖縄県の石垣島に出力2MWのメガソーラー「石垣白保太陽光発電所」(石垣市白保、出力約2MW)を完成し、発電を開始したと発表した(図1、図2)。日本最南端のメガソーラーをうたう。
2014年1月に建設を開始、島の南東部の1万9246m2の土地に太陽電池モジュール7704枚を設置した。年間予想発電量は238万7786kWh。年間約751トンの二酸化炭素排出量削減に役立つという。
どの程度導入が可能なのか
石垣島は西側に隣接する竹富島や小浜島、西表島などと閉じた電力ネットワークを形成している(図3)。このため、風力発電や太陽光発電を大量に導入することは難しい。
沖縄電力によれば2014年6月の時点で、石垣島には内燃力発電所(火力発電)が3カ所(発電機10基)にあり、合計出力は88MWだ。2013年度の最大電力は8月に記録した59.95MW。このような状況でどの程度、太陽光発電所が導入できるのだろうか。
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