Googleが1億4500万ドルを出資、寂れた油井が82MWのメガソーラーに:自然エネルギー(2/2 ページ)
米SunEdisonは2014年9月、建設中の大規模太陽光発電所「Regulus Solar Plant」に対し、米Googleから1億4500万米ドルの出資を受けたと発表した。面積300万m2、出力82MWの発電所が2014年内にも完成する。
Googleが再生エネルギーに投資する理由
Googleは再生可能エネルギーに対して巨額の投資を続けている。2010年から太陽光発電や風力発電のプロジェクトを対象にしており、今回は17カ所目。これまでの投資総額は15億米ドルに上る。投資対象は3つの大陸にまたがり、合計出力は2.5GWだ。
Googleは再生可能エネルギーの投資を回収後、その収益をさらに再生可能エネルギーに投じている。理由は2つ。1つは再生可能エネルギーが投資対象として魅力的だからというもの。
もう1つはデータセンターなど、自らの中核事業に必要な設備が大量の電力を消費することだ。将来、価格が上がらず、逆に下がっていく電力源を大量に確保しなければならない。それが再生可能エネルギーだ。社内で利用する電力を100%、再生可能エネルギーから得ようとしており、現在、比率は40%に近づいている(関連記事)。
Googleの投資行動は米政府の再生可能エネルギー普及策とも合致している。カリフォルニア州は再生可能エネルギーによる発電の比率を2016年末までに25%、2020年末までに33%へと高める政策を採っている。
同州は固定価格買取制度(FIT)ではなく、過去に日本でも採用されていたRPS(Renewable Portfolio Standard)制度を役立てている。RPS制度は電力販売量のうち一定の割合を再生可能エネルギーに割り当てるよう事業者に義務付ける。Googleはカリフォルニア州に立地する太陽光発電所に対して、これまで9400万米ドルを投じてきた。今回は同州の5番目のプロジェクトに当たる。
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