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住宅地に巨大なメガソーラー、三重県で最大の15.5MWで運転開始:自然エネルギー
近畿日本鉄道が4カ所目のメガソーラーを三重県の伊賀市で稼働させた。発電能力は15.5MWになり、三重県では最大の規模を誇る。丘陵に開発した住宅地に隣接する23万平方メートルの用地に建設したもので、当初はスポーツパークや教育施設を予定していた場所である。
再生可能エネルギー事業を積極的に展開する近鉄(近畿日本鉄道)が4カ所目のメガソーラー「近鉄伊賀ゆめが丘ソーラー発電所」の運転を10月6日に開始した(図1)。発電所の場所は三重県の北西部にある「ゆめが丘住宅地」で、近鉄グループが300万平方メートルの丘陵に開発した新都市の一角にある。
住宅や学校から至近距離にある23万平方メートルの敷地に、発電能力が15.5MW(メガワット)の太陽光パネルを設置した(図2)。住宅地を開発した当初は近隣の住民が利用できるスポーツパークのほか、高等教育施設を建設するための用地だった。一部の住民のあいだでは反対運動も起こっていたが、発電所は予定通りに運転を開始した。
年間の発電量は約1700万kWhを見込んでいて、一般家庭で4700世帯分に相当する。ゆめが丘住宅地には2000世帯が入居する計画で、その2倍以上の電力量になる。発電した電力は全量を中部電力に販売する。
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