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iPhoneで発電所を遠隔オンオフ、太陽光の管理に:エネルギー管理(2/2 ページ)
岡村産業とエコモットは2014年11月、太陽光発電所の安定運用制御サービス「発電所長」を共同で開発したと発表した。発電所を遠隔で運転・停止できることが特徴。一般的な遠隔監視サービスとして利用することもできる。
一般的な遠隔監視サービスもある
発電所長は発電開始と停止を指示することに機能を限定したサービスではない。一般的な遠隔監視サービスと同様のサービス、例えば発電量などをWebブラウザで閲覧できるサービスを提供できる。「制御信号をパルス入力できる発電所長であり、さまざまな計測機能を備える。EPSC-03と呼ぶ」(同社)。
この他、系統の異常や電力会社とのやりとり、発電所の発電開始と停止を代行することまで、顧客の要望に応じてサービスを追加できる。「このため初期導入費用は50〜120万円と幅がある。発電所の規模が大きくなると、制御盤に組み込む機器の規模も大きくなる。サービスが増えるとサーバ側の負荷も高くなるからだ。月額の通信費用も2000円から2万円と幅がある」(同社)。
発電所のセキュリティも維持
「発電所長を開発するに当たって、当社が設計思想を提示し、太陽光発電所の運用に必要な要件をまとめた。ハードウェアも設計した。エコモットは機器間通信(M2M:Machine to Machine)の技術に強みがある。もしも太陽光発電所とユーザーの間をインターネットの通常の通信で接続したとしよう。悪意の第三者が発電所を停止するかもしれない。そこで、NTTコムウェアのサーバとユーザーの携帯電話をVPNで1対1に接続し、セキュリティを確保した」(岡村産業)。
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