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発電コスト最小の太陽光、産油国ドバイに建設:自然エネルギー(2/2 ページ)
ドバイ電力水道公社は、2015年1月15日、200MWの太陽光発電所の設計・調達・建設先として、サウジアラビアACWAとスペインTSKのコンソーシアムを選んだと発表した。決め手はコスト。発電所の生涯を通じた発電コスト(LCOE)は、5.85米セント/kWhという世界最小水準だ。
ドバイの再生可能エネルギー戦略
ドバイはアラブ首長国連邦を形成する7首長国の1つ。連邦内で面積は2位であるものの、最大の首長国であるアブダビと比較すると原油の埋蔵量が限られているため、商業や運輸に力を入れている。
石油資源に限りがあるため、ドバイ首長であるムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームはエネルギーミックスを目的とした「ドバイ統合エネルギー戦略2030」を立案、再生可能エネルギーの導入を急いでいる。
例えば、2013年初頭時点の太陽光発電の規模はほぼゼロ。ドバイの電力源は火力発電所だけだった。今回の発電所が完成すると太陽光発電の規模は約220MWまで拡大する。今後の目標は太陽光発電を利用して、2020年に全発電量の1%をまかない、2030年には同5%まで規模を拡大する。
ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム太陽光発電所がこの計画に主要な役割を果たす。2013年に完成した第1期(13MW)、2017年4月に完成を予定する今回の第2期(200MW)などを合わせ、今後2030年までに1GWへと規模を拡張していく。当初の計画では1GW分を建設するために、120億UAEディルハム(約33億ドル)を見込んでいた。
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