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沖縄本島の北部に2750世帯分の電力、牧場の跡地でメガソーラーが運転開始:自然エネルギー
沖縄県で最大のメガソーラーが本日2月2日に名護市の牧場跡地で運転を開始する。年間の発電量は一般家庭の2750世帯分に相当する規模で、名護市の総世帯数の1割にあたる。島で消費する電力の大半を石油火力に依存してきた沖縄県で再生可能エネルギーの導入が活発に進む。
全国各地にメガソーラー事業を拡大中の「いちごECOエナジー」が、15カ所目の太陽光発電所を沖縄本島で完成させた。本島北部の名護市にある牧場の跡地に建設したもので、15万平方メートルの用地に3万2000枚の太陽光パネルを設置した(図1)。
発電能力は8.4MW(メガワット)に達して、現時点では沖縄県で最大のメガソーラーになる。年間の発電量は990万kWhを見込んでいて、一般家庭の使用量に換算して2750世帯分に相当する。名護市の総世帯数は2万7700世帯で、ほぼ1割の電力需要をカバーできる規模になる。
沖縄本島の主力の電源は火力発電だが、すべての発電所が都市の多い南部に集中している。名護市を含む北部には揚水発電所と風力発電所があるだけで、災害時の電力供給には不安がある。新たに大規模なメガソーラーが運転を開始して、地域内の供給力は大幅に増える。
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エネルギー列島2013年版(47)沖縄
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