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沖縄本島で4基の石油火力を廃止、最新のLNG火力発電所が代替:電力供給サービス
石油を燃料に利用する火力発電の比率が高い沖縄県で脱・石油の動きが加速している。沖縄電力が初のLNG火力発電所を2013年5月に全面稼働させたことに伴って、旧式の石油火力発電4基を2014年6月末で廃止した。発電コストが高い石油火力の依存率を下げることで電気料金の上昇を抑える。
沖縄電力は沖縄本島の南部にある「牧港(まきみなと)火力発電所」の5〜8号機の合計4基を6月30日に廃止した。この4基は石油を燃料に使う火力発電設備で、1970〜1974年に運転を開始して40年以上が経過している。発電能力は4基で34万kWだが、2012年11月末から順次運転を停止していた。
これに代わる電力はLNG(液化天然ガス)を燃料に利用する「吉の浦火力発電所」から供給する(図1)。吉の浦火力発電所は沖縄電力で初めてのLNG火力発電設備で、最新のコンバインドサイクル方式を採用して発電効率が高い。2基で50万kWの発電能力があり、1号機が2012年11月に、2号機が2013年5月に営業運転を開始した。
沖縄本島には規模の大きい火力発電所が5カ所ある(図2)。このうち石油と石炭が2カ所ずつで、LNGの吉の浦を加えると発電能力は合計で190万kWになる。牧港の4基を廃止したことにより、石油火力の比率は57%から34%へ低下した。ただし本島以外の離島の火力発電はすべて石油を使っている。
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