ニュース
太陽光発電を増やす東京メトロ、地上の9駅を合わせてメガソーラーに:自然エネルギー
地下鉄の運行に伴うエネルギー使用量の抑制に取り組む東京メトロが、地上の駅で太陽光発電設備を拡大中だ。駅のホーム上屋に太陽光パネルを設置する方法で、すでに導入した駅は9カ所になり、発電能力は合計で1MWを超えた。駅構内のエスカレータやエレベータなどの電力に利用する。
東京メトロで9番目の太陽光発電設備が本日2月17日に、地下鉄日比谷線の南千住駅で稼働した。日比谷線では数少ない地上駅の1つで、ホームの上屋の斜面に太陽光パネルを設置した(図1、図2)。
発電能力は80kWで、年間の発電量は8万kWhを見込んでいる。一般家庭で23世帯分の使用量に相当する。発電した電力は駅の構内にあるエスカレータやエレベータ、照明や空調などに利用する予定だ。発電量が大きい時間帯には余剰電力が生じる可能性があり、その場合には隣接する駅にも電力を供給する。
東京メトロは2008年に初めて地上の駅に太陽光パネルを設置した。2013年からは地上駅が多い東西線の8つの駅を対象に太陽光発電の拡大に乗り出し、現在までに7つの駅に導入を完了している。新たに稼働した南千住駅を加えると発電能力は合計で1MW(メガワット)を突破した。
関連記事
- 地下鉄の駅にメガソーラー、東京メトロが「東西線ソーラー発電所」
東西線の8つの駅すべてに太陽光パネルを設置 - 地下鉄の回生電力から60世帯分を駅に供給、3カ月の運用で効果を実証
東京メトロが導入した回生電力利用システム - 電車の回生電力で駅のエスカレータも動かす、1日に600kWhの節電効果
東京メトロが回生電力を駅に供給する仕組みを導入 - 停電時にも地下鉄が走る、非常用バッテリーから回生電力を供給
東京メトロが駅間2.7キロメートルの自力走行に成功。 - メトロが生かす地中熱、空調電力を3割削減
年間を通じて温度変化の少ない地中熱を活用
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.