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高速道路の脇にメガソーラー、10年前に廃止した検札所の跡地を生かす自然エネルギー

北海道から関東までの高速道路を運営するNEXCO東日本が初めてのメガソーラーを3月27日に運転開始する。東北自動車道に面した宮城県内の所有地に建設した。もともと高速道路の「検札所」があった場所で、廃止から10年を経過してメガソーラーに生まれ変わる。

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 NEXCO東日本(東日本高速道路)がメガソーラーを建設した場所は、東北自動車道に面した2万平方メートルの平坦な土地である。約5700枚の太陽光パネルを南向きに設置して、発電能力は1MW(メガワット)になる(図1)。


図1 東北自動車道の脇に建設した「仙台泉太陽光発電所」。出典:NEXCO東日本

 3月27日から電力の供給を開始する予定で、年間の発電量は129万kWhを見込んでいる。一般家庭で360世帯分の使用量に相当する。発電した電力は全量を固定価格買取制度で売電する計画である。NEXCO東日本が建設・運営する初めてのメガソーラー事業になる。

 建設用地は仙台市内にある東北自動車道の「泉パーキングエリア」から300メートルほど北側にある(図2)。以前には高速道路の不正通行を防止するための「検札所」が設けられていた場所で、ETC(電子料金決済システム)の普及などによって検札の必要性が薄れたことから、2004年11月に検札所を廃止して遊休地になっていた。


図2 メガソーラーの建設場所。出典:NEXCO東日本

 これまでNEXCO東日本はパーキングエリアの斜面やサービスエリアと高速道路のあいだの遮音壁に太陽光パネルを設置して、再生可能エネルギーの導入に取り組んできた(図3)。従来は合計で370kW程度の規模にとどまっていたが、新たにメガソーラーを稼働させて導入量を拡大する。


図3 パーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)で実施中の太陽光発電。出典:NEXCO東日本

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