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太陽電池の新しい姿、熱利用から光透過や高効率まで蓄電・発電機器(2/3 ページ)

シャープは東京で開催された「スマートエネルギーWeek 2015」においてさまざまな太陽電池技術を見せた。開発中の高効率品の他、光の他に熱も利用する「PVサーマルシステム」や、フレキシブルで軽量なことを特徴とするシースルー太陽電池だ。

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窓と太陽電池を兼用

 電力と熱を生み出すシステムの次は、電力と光を得るシステムだ。太陽電池の設置に適した場所は屋根だ。面積があり、設置角度も適している。シャープは太陽光を一部通す「シースルー太陽電池モジュール」を販売(関連記事)しており、太陽光を一部カットする「窓」としての用途を狙ってきた)。薄膜シリコン太陽電池セルに細かなスリットを作り込むことで、開口率(太陽光を室内に取り込む比率)が10%、20%、30%の製品に分かれる。図3はマンションなどのベランダに取り付ける製品(NA-B07D)だ。


図3 シースルー太陽電池搭載手すり

 今回の展示では用途を拡大するために開発した「超軽量フレキシブルシースルーセル」を展示した(図4、図5)。軽く、薄く、曲がるセルであれば、耐荷重が少ない場所や曲面などにも配置できる。


図4 超軽量フレキシブルシースルーセルの用途

図5 試作品のセル 曲面に沿った配置が可能

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