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電気バスが「商用運行」、川崎で1日15便:電気自動車(2/2 ページ)
東芝が電気バスの販売に乗り出した。同社初の商用電気バスは、川崎鶴見臨港バスに納入した「川崎スマートEVバス」である。2015年4月1日から営業運転を始め、定員56人の電気バスが、1周2.3kmの路線を1日15便運行する。
電気バスにITも組み込む
川崎鶴見臨港バスは、同車を川崎病院線に投入した。中型以上の電気バス車両の路線バス導入は関東地区では初だという。川崎駅と川崎病院を片道7分で結ぶ小規模な路線だ(図3)。乗車料金は100円。ワンコインバスだ。平日の1日21往復便のうち、15往復便を川崎スマートEVバスが担う(図4)。
車内で情報処理を完結
東芝は川崎スマートEVバスに2つのITを組み込んだ。1つ目が乗降数と乗降時間を自動的に測定する機能。乗車口の上に設置したカメラを利用する(図5)。測定データを今後の運行計画に利用するという。
もう1つが乗客の年齢層を推定し、適切な広告を車内のサイネージ画面(図6)に表示するシステム。「撮影した映像は特徴量を抽出した後、すぐに削除する。バス内には特徴量だけを蓄積する。全ての情報処理はバス内で閉じており、クラウドや無線は利用していない」(東芝)。
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