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“気持ち悪い”EV向け全自動充電システム、テスラが開発:電気自動車
EVベンチャーである米テスラモーターズは、EVの給電口を自ら探して挿入する「全自動充電システム」を開発したことを明らかにした。
EV(電気自動車)ベンチャーである米Tesla Motors(テスラモーターズ、以下テスラ)はこのほど、人が自動車を降りて出なくても、充電システムそのものが自動でEVの給電口に接続し、充電を開始する「全自動充電システム」の試作機を開発したことを明らかにした。
同システムは、テスラの創業者でCEOのイーロン・マスク(Elon Musk)氏が2014年12月31日にTwitterで「金属のヘビのように自動で壁を離れて(自動車に)接続する充電器」として開発をほのめかしていたもの。
YouTubeに公開された動画では、金属のヘビのような充電システムが自動で、同社のEVである「Model S」の給電口を探して接続し、青い光を出して充電する様子が示されている。現状は試作機であり、動き自体は遅い。また安全性の問題や充電している時以外をどうするかという問題などが残されているとみられている。ただ、テスラではEVのソフトウェアアップデートによる大幅な機能向上を可能としているため、充電システム側の実現さえできれば、普及のスピードは早いことが予想される。
「Model S」に自動で給電する全自動充電システム試作機のデモ
テスラではEV市場をけん引する一方で新たに2015年夏から蓄電池市場などにも参入し、総合環境企業として取り組みの幅を広げている(関連記事)。
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