200台のEV用充電器を「三井のリパーク」に、2015年9月から:電気自動車
NECの電気自動車・ハイブリッド車用の充電器の整備が進んでいる。三井不動産リアルティが首都圏を中心に展開している時間貸し駐車場「三井のリパーク」に、2015年末までに合計200台の充電器を設置し有料充電サービスを提供する。
NECと三井不動産リアルティは2015年8月17日、時間貸し駐車場である「三井のリパーク」に電気自動車(EV)・ハイブリッド車(PHV)用充電器を設置し、有料充電サービスの提供を開始すると発表した。
三井不動産リアルティが政府の「次世代自動車充電インフラ整備促進事業」の補助制度を活用して、NEC製のEV・PHV用壁掛け型普通充電器と、複数の充電器の利用者認証や課金管理、監視・制御などを一元的に行う壁掛け型充電コントローラー(駐車場1カ所につき1台)を設置する(図1)。
首都圏エリアを中心に駐車場1カ所につき最大20台の充電器を設置し、合計で約200台の充電器を整備する計画だ。無人の時間貸駐車場にこの台数の充電器を設置するのは業界初の取り組みになるという。
第1段として2015年9月1日から千葉県石川市の「三井のリパーク 南八幡5丁目第3駐車場」(図2)で充電サービスを開始する。次は東京都港区の「三井のリパーク 六本木3丁目第2駐車場」の予定だ。2015年末までに合計約200台を設置するとしている。
NECと三井不動産リアルティは全国の都市部を中心に時間貸し駐車場を展開する「三井のリパーク」に充電インフラを設置することで、次世代自動車として期待されるEVやPHVの利便性を高め、普及に貢献していく狙いだ。なお有料充電サービスの提供については、リース事業を展開するNECキャピタルソリューション、ジャパンチャージネットワークと提携している。
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