時速96kmまで3.2秒、テスラが“翼をさずけた”新型EVは超速い:電気自動車
EV(電気自動車)ベンチャーである米Tesla Motorsは2015年9月30日(米国時間)、7人乗りSUVタイプの新型EV「Model X」を発売した。時速96kmまで3.2秒で加速できるという走行性能と、後部ドアに採用した「ファルコンウィングドア」が大きな特徴だ。
EV(電気自動車)ベンチャーである米Tesla Motors(テスラモーターズ、以下テスラ)は2015年9月30日(米国時間)、7人乗りSUVタイプの新型EV「Model X」を発売した(図1)。価格は13万2000米ドル(約1583万円)から。日本でも予約を開始しているが、価格は未定で納車は2016年後半となる予定だ。
Model Xは標準グレードの「90D」と、ハイグレードモデルの「P90D」を展開する。どちらもフロントとリヤに2つの駆動用モーターと容量90KWh(キロワット時)のバッテリーパックを搭載しており、駆動方式は4DW。
P90は停止状態から時速96kmまで約4.8秒で加速する。最高速度は時速250km(キロメートル)で、1充電当たりの航続距離は約413km。P90Dモデルはより高性能なリヤモーターを搭載しており、時速96kmまで約4.0秒加速する。さらに「Ludicrous Speed」というハイスピードモード時にはより速く、時速96kmまで3.2秒で加速できるという。なお、P90Dの場合の航続距離は約402kmとなる。
SUVとしては異例の加速性能を持つModel Xだが、その外観も特徴的だ。同車は大人7人が乗れる3列シートを採用しているが、後部ドアは上方へ開口するダブルヒンジタイプとなっている。テスラはこれを「ファルコンウィングドア」と呼んでおり、2列目と3列目シートへのアクセス性を向上させる狙いがあるという(図2)。
ファルコンウィングドアは約30cmほどのスペースがあれば開口可能で、ドア部分にはセンサーを搭載しており、開口時にぶつけてしまう心配はないという(図3)。
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