中部電力グループのシーテックが名古屋港管理組合保有の名古屋港南5区にある廃棄物処理場に建設を進めていたメガソーラー「ソーラーパーク新舞子」がこのほど完成した(図1)。
施設地の敷地面積は約21万7000平方メートル。計画出力は太陽電池パネル(三菱電機製)出力(直流)が約1万2855キロワット(kW、パネル枚数約4万8328枚)で、パワーコンディショナー(東芝三菱電機産業システム製)出力(交流)は9020kWで、年間約1500万kWh(キロワット時、一般家庭の約4000世帯分の年間消費電力量に相当)の発電量を想定している。発電事業期間は運転開始から20年間(平成2035年9月まで)としている(図2)。
また、メガソーラー稼働に合わせて、地元CATVコミュニティチャンネルを活用した情報発信、新舞子マリンパーク歩道橋上にLED照明付き紹介パネルの設置、新舞子マリンパーク管理棟内に発電量の表示装置の設置、「名古屋みなと祭」などへ協賛、災害時における電力を無償提供など、の地域活性化事業も展開する。
名古屋港管理組合では長期構想「名古屋港の針路」で、環境にやさしい港を目指す中、自然を生かした新エネルギー活用や新エネルギービジネスの立地を促進し、地球温暖化防止に貢献することを目指している。ソーラーパーク新舞子はその取り組みの一つとして2014年4月に工事が開始されていた。
関連記事
- 廃棄物の埋立処分場がメガソーラーに、3200世帯分の電力を供給
大阪湾岸に広がる3つの大きな埋立地の1つに、発電規模が10MW(メガワット)のメガソーラーが完成した。転用が難しい廃棄物の埋立処分場をメガソーラー事業に活用したうえで、蓄電池や超電導ケーブルを組み合わせた先進的なスマートコミュニティの実証事業にも利用する計画だ。 - 「環境未来島」でメガソーラーが稼働、産業用地を自然エネルギーの拠点に
「持続する環境の島」を目指す兵庫県の淡路島で、再生可能エネルギーによる発電設備が続々と動き出している。新たに兵庫県の企業庁が産業用の埋立地に2MWのメガソーラーを稼働させた。企業庁が直営方式で建設するメガソーラーは県内の10カ所に広がり、発電規模は30MWまで拡大した。 - 落下した風車は直径83メートル、運転開始からわずか2年
50基を超える大型の風車が建ち並ぶ三重県の青山高原で、4月7日(日)の午後5時ごろに1基の風車が破損・落下した。当日は強風が吹いていたが、原因は今のところ不明だ。運転開始から2年4か月しか経過していない最新の風力発電設備に何が起こったのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.