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栃木県南部に17MWのメガソーラー、平たん地で5130世帯分の電力を安定創出:太陽光
日本アジアグループ傘下で再生可能エネルギー発電施設の開発などを行うJAG国際エナジーは、このほどメガソーラー発電所「壬生ソーラーウェイ」の建設を開始した。
「壬生ソーラーウェイ」の建設場所は栃木県壬生町と下野市にまたがる、広さ約20万3000平方メートルの土地。マルハニチロアセットが所有していたものをJAG国際エナジーが取得した(図1)。
周辺に太陽光を遮るものがない平らな土地であることから、安定した発電量が見込まれるという。京セラの太陽光パネルを設置し、EPC(設計・調達・建設)事業者は東光電気工事。年間計画発電量は出力約17MW(メガワット)で、これは一般家庭の年間電力消費量約5130世帯分に相当する。2017年3月に運転を開始する予定で、発電した電力は東京電力に全量売電する計画だ。
日本アジアグループではそれまでグリーンエネルギー事業を担当していたJAG国際エナジーとグリーンプロパティ事業を担う国際ランド&ディベロップメントが2015年7月に合併。今期より新「グリーンエネルギー事業」として、引き続き再生可能エネルギーの固定価格買取り制度に伴うメガソーラー発電所の開発を推進している。
2015年に入っても4月に糸満ソーラーウェイ(沖縄県糸満市与座上原、出力1.0MW、パネルメーカーはサンテックパワー)、同月に足柄大井ソーラーウェイ(神奈川県足柄上郡大井町、12.5MW、東芝)、同年5月に富士見ソーラーウェイ(長野県諏訪郡富士見町、1.0MW、東芝)が運転を開始している。稼働済みの太陽光発電施設としては20カ所以上あり、出力は合計で50MWを超える規模となっている。
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