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「水銀条約」で置き換えが加速する水銀灯、省エネ+制御で高天井LED照明に商機省エネ機器(2/4 ページ)

工場や倉庫内の照明のLED化が加速する兆しを見せている。省エネや長寿命、制御可能などLED照明の利点も大きな要因だが、市場を大きく動かしそうなのが2013年に成立した「水銀条約」である。

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高天井+遠隔制御の強みを訴える遠藤照明

 遠藤照明では、工場向けや特殊施設・屋外向けなど用途に合わせた高天井型のLED照明シリーズを紹介した。さらに、照明機器1台1台を無線通信を利用して、個別制御可能な「Smart LEDZ」の価値を訴えた(図2)。

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図2 遠藤照明が出展した工場向けの高天井照明

 「Smart LEDZ」は、無線モジュールを搭載した照明機器と半径35メートル間隔に設置通信ゲートウェイにより、手元のタブレットや人感センサーの情報を元に、照明機器のオン/オフや明るさなどを制御できるシステム。タブレットと通信ゲートウェイ間は、Wi-Fiにより通信し、通信ゲートウェイと無線モジュール搭載照明間はIEEE 802.15.4で通信しているという。1つの通信ゲートウェイごとに2000台の照明が接続可能だとしている(図3)。

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図3 Smart LEDZ対応のタブレット。タブレットから1つ1つの照明をコントロールできる

 高圧水銀ランプをLED照明に切り替えるだけでも大きく消費電力を削減できるがSmart LEDZを活用し細かい調光を行うことで「実際にはそこまで明るさが必要ない時でも、大きな出力で照らしていた場合も多かったが、環境の明るさや人の配置などに応じて、照明をコントロールすることで、さらに10〜15%は削減することが可能だ」と担当者は述べている。

 同社によると既にカタログに掲載している製品の7割は、Smart LEDZ対応だとしており「発売から2年で3000拠点以上の導入となっている」という。

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