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「水銀条約」で置き換えが加速する水銀灯、省エネ+制御で高天井LED照明に商機省エネ機器(3/4 ページ)

工場や倉庫内の照明のLED化が加速する兆しを見せている。省エネや長寿命、制御可能などLED照明の利点も大きな要因だが、市場を大きく動かしそうなのが2013年に成立した「水銀条約」である。

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日本製の信頼性を訴求するティーネットジャパン

 総合エンジニアリング企業のティーネットジャパンは、水銀灯に代わる大型LED照明として「Neo Venus」シリーズを紹介した。

 同社のNeo Venusシリーズは、地元大手スーパーへの省エネ提案により生まれた製品で、独自の放熱構造設計により、高い輝度を発揮しつつ、強度や軽量化を実現した。LEDチップには日亜化学工業製を採用し、電源部もPSEを取得したNeo Venus専用電源を開発。製造を全て日本で行う「日本品質」である他、マイナス40度〜プラス60度と使用環境温度の幅が広いことなどが特徴となる。レンズの変更なども可能で、利用用途に応じてレンズを切り替えて明るさの質を変えることができる。

 「独自構造の高輝度LED照明は今でこそ似たような製品が出てきているが、Neo Venusシリーズの発売当初はなく、先行して市場を切り開いてきた。日本製の品質や幅広い用途にカスタムできる汎用性を強みとして展開していく」とブース担当者は述べている(図4)。

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図4 ティーネットジャパンのNeo Venusシリーズ

10年保証を強みとするDialight

 英国企業のDialight(ダイアライト)の高天井LED照明を紹介したのが電子部品商社のジェピコである。ダイアライトは、プリント基板用のLEDの開発から、大型化を進めLED照明に参入した企業だ。ジェピコでは従来ダイアライトの基板用LEDを扱っていたが、LED照明についても取り扱いを開始した。

 施工などを請け負うパートナー企業は現在2〜3社だが「各地域にパートナーを設置できるようにパートナー拡大に取り組む」(担当者)としている。特徴は10年という長期保証で「高天井型照明のように交換に手間やコストが掛かりリスクを抱えたくないというものでは、価値を提供できる」と担当者は述べている(図5)。

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図5 ジェピコが取り扱うダイアライトの高天井用LED照明

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