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電動アシスト自転車が分散電源に、「常時フル充電」を実現するサイクルシェアスマートシティ(2/2 ページ)

パナソニック、NTTドコモ、ドコモ・バイクシェアの3社は2016年4月から、東京都臨海地区で電動アシスト自転車のシェアリング実証を開始する。自転車本体だけでなく、バッテリーをシェアできるようにするのが特徴だ。災害時などにはこのバッテリーを予備電源として使えるようにするなど、将来に向けシェアリングサービスの社会インフラとしての活用も検討していくという。

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最適な電動アシスト自転車の開発も推進

 ドコモではグループ会社のドコモ・バイクシェアを通じて、既に東京都内の他、神奈川県、宮城県、広島県などで自転車のシェアリングサービスを実施してきた実績がある。一方パナソニックは電動アシスト自転車そのものの開発・販売に加え、バッテリー関連の技術も所有している(図3)。今回の実証はこうした両社の持つノウハウや技術を活用して進めていく計画だ。

 さらに今後はこうした実証を通じ、シェアリングサービスに適した電動アシスト自転車の機能や仕組みの共同検討も進め、車両のさらなる小型化や軽量化についても取り組んでいくという。「これによりシェアリングサービスにおける自転車の再配置作業の軽減などにつなげていきたい」(パナソニック ブース担当者)


図3 パナソニックの電動アシスト自転車「エネモービル・S」(クリックで拡大)

バッテリーを分散電源としても活用

 パナソニックは2014年に新型の電動アシスト自転車「エネモービル・S」を発売している。この製品で特徴的なのは、バッテリーにUSB端子を備えており、USBケーブルを利用すればスマートフォンなどの充電を行えるようにした点だ(図4)。

 今回のドコモ、ドコモ・バイクシェアと取り組む実証では、実証エリア内の拠点にバッテリーの充電装置を分散配置する。3社ではこうした“分散電源環境”とバッテリー本体のUSB充電機能を組み合わせることで、将来は電動アシスト自転車のバッテリーを災害時の予備電源として活用することも検討していくという。


図4 パナソニックが発売する一部の電動アシスト自転車のバッテリーには、USB充電機能を搭載している(クリックで拡大)

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