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異常検知に効くドローンの威力、5日かかるメガソーラー点検を半日で:スマートエネルギーWeek2016(2/2 ページ)
スカイロボットは「第7回 太陽光発電システム施工展」(2016年3月2〜4日、東京ビッグサイト)で、同社のドローン(無人飛行機)を活用した太陽光発電設備のメンテンナンスシステムを展示した。今後長期にわたって設備メンテナンスに取り組む必要がある国内の太陽光発電事業者などに向け、2016年4月から本格的に販売を開始する。
より小型のエントリーモデル
SKYSCAN BeguinsはSKYSCAN PROより小型のドローンだ。SKYSCAN PROと同じく赤外線カメラとHDカメラが搭載可能で、自動飛行制御プログラムやビーコンも備える(図3)。さらにドローンで発電設備を建設する土地の測量などに活用できる、3Dマッピングサービスも用意している。
SKYSCAN Beguinsの導入費用は初期費用が54万円からで、月額サポート料が3万5000円となっている。この料金の中にドローンの操縦方法や探査方法、メンテナンス、実機を用いたフライトトレーニングなどをパッケージ化した2日間のトレーニングが含まれているのが特徴だ。2016年4月をめどに本格的に提供を開始するという。
さらにスカイロボットでは2016年4月から、操縦方法、飛行許可の申請方法、機器のメンテナンスといったドローンに関するさまざまなスキル・知識を学べるドローン操縦士養成スクール「Drone School Japan」も開校する。こちらも同年4月から開校予定で、既に受講者の募集を開始している。
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