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ドローンを使ってメガソーラーの造成地を測量、コストを4分の1に:太陽光
メガソーラーの設置には造成土地の測量が欠かせない。しかし、さまざまな測量機器を使ったとしても、多くの日数が必要だった。それをドローンを使って大幅に削減しようという取り組みが栃木県那須塩原市で実施された。
ドローン測量ベンチャー テラドローンは2016年5月16日、自然エネルギー発電所の事業開発を行うjuwi自然電力の依頼を受け、太陽光発電所の設置のため栃木県那須塩原市の土地をドローン(無人飛行機)により測量したと発表した。テラドローンは電動バイクベンチャーのテラモーターズが2016年3月に新たに立ち上げた企業である。
メガソーラーなど大規模な太陽光発電所を設置するためには大規模な土地が必要となり、そのための造成を行わなければならない。しかし、土地の面積が広くなればなるほど測量の負担は大きくなり、より多くの時間が必要になる。テラドローンはドローンを使うことでこの測量のコストと時間を大幅に削減することを目指すものである。
実際に今回の測量においては、2ヘクタールの計測で、1日で空撮から測量データの製作までを完了することができたという。従来の方法では、地上3Dレーザー計測で約3日、光波測量では約8日必要とされており、大幅な時間短縮を実現できたとしている。
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