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リチウムイオンが躍進、電力貯蔵向け蓄電池市場は2025年に5.7倍へ蓄電・発電機器(3/3 ページ)

再生可能エネルギーの普及やそれに伴う系統安定化、エネルギーのさらなる効率活用ニーズなどの高まりを背景に需要が増大している蓄電池。富士経済が発表した電力貯蔵システム向け二次電池市場の調査結果によると、2025年には2015年比で約5.7倍の7423億円にまで拡大する見込みだ。

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非住宅用は10倍成長

 商業・公共施設などに利用される非住宅用の蓄電池市場は、2015年比で約10倍の1842億円に拡大するという予想だ。成長率は最も高い。現状では日本や北米・中南米の需要が中心で、日本はグリーンニューディール基金を背景に、非常用電源用途で学校や公民館などの公共施設への導入が進んだ。北米・中南米では電力需要のピークに従って料金が加算されるデマンドチャージ対策としての導入が急増している。

 100kWh(キロワット時)未満の中小規模システム向けではLiBの採用中心となる。今後はLiBを主流とし、北米・中南米やアジアなどを中心としたデマンドチャージ対策のピークカット用途や、2020年以降は日本も含めアグリゲーション用電源での需要増を見込む。100kWh以上のシステム向けの蓄電池においても、LiBの採用が主流となるが、日本を中心にNAS電池やレドックスフロー電池の導入も拡大するとしている。

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