岩手県に出力30MWのメガソーラー、大和ハウスがNSSとEPC契約:太陽光
震災からの復興に向け、再生可能エネルギーによる電力の地産地消を推進する岩手県の宮古市で、新しく出力30MWのメガソーラーの建設が始まる。日本ソーラーサービシズが手掛けるもので、EPCは大和ハウスが担当する。
太陽光発電所のデベロッパーである日本ソーラーサービシズ(NSS)は、岩手県宮古市で出力30MW(メガワット)の太陽光発電所の建設、系統連系、試運転に関連した設計・調達・建設(EPC)について、大和ハウス工業とこのほどEPC契約を締結した(図1)。
同発電所の建設は、計画に必要な許認可や資金面での段取りが整い次第、2016年内に着工する予定だ。ハンファQセルズ製の太陽光パネルと、パワコンにはファーウェイ製のストリングインバーターを大和ハウス工業からの提供により使用する。O&M(運営・保守)サービスは、発電所の稼働開始以降、大和ハウス工業が提供する計画だ。
NSSのマネージング・ディレクターであるオリバー・レノン氏は「発電所は宮古市に建設されるが、これは東北の地震と津波で被災した地域を直接的に支援する当社初のプロジェクトになる」と述べている。
NSSはイタリアの独立系発電事業社であるSonnedixの日本パートナーであり、SonnedixとIIF Solar Investmentの出資によって設立された合弁事業会社。公益事業、EPC(設計・調達・建設)事業、O&M事業、ファイナンス分野におけるパートナーの他、コンサルタントやアドバイザーなどと連携して事業を推進している。
事業の核としているのが太陽光発電事業で、Sonnedixからの投資を運用して発電所の開発、ファイナンス、建設、資産管理にいたるまでの一貫したプロジェクト管理を手掛ける。現在、日本全国では8件の太陽光発電プロジェクトを運営しており、その設備容量は合わせて190MWに達する。
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