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飛行機がハイブリッドになる、電気で飛べばCO2も騒音も少ない:省エネ機器(2/2 ページ)
ドイツのシーメンスが中心になって開発した電動の飛行機が初めての公開飛行に成功した。出力260キロワットのモーターでプロペラを回転させて、1トン近い重さの飛行機に推進力を与える。モーターとエンジンを組み合わせて100人乗りのハイブリッド飛行機を実用化することが最終目標だ。
騒音が小さくて夜間でも離着陸できる
ハイブリッド飛行機の利点はいくつかある。第1に燃料の消費費を大幅に削減できる。ハイブリッド自動車と同様に、モーターとガスタービンエンジンを組み合わせることで、飛行状態に合わせて最適な出力を発揮できるようになる。たとえば離陸後の上昇時にバッテリーの出力を高めて推進力を引き上げる。
シーメンスによると、ハイブリッド飛行機は従来のジェット機と比べて燃料の消費量を最大50%まで削減できる見通しだ。燃焼に伴って発生するCO2(二酸化炭素)や汚染物質も同程度の削減が見込める。これが第2の利点で、地球温暖化対策として有効である。
さらに第3の利点として騒音が格段に小さくなる。この点もハイブリッド自動車が実証済みだ。飛行機の騒音が小さくなれば、これまで夜間の飛行が禁止されていた地域でも運航できる可能性が高まる。機体の稼働率を向上させて、航空会社の収益を改善する効果が期待できる。
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