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総合エネルギー企業化を加速するテスラ、太陽光発電企業買収の意義を強調:蓄電・発電機器(2/2 ページ)
米国のEV(電気自動車)ベンチャーである米Tesla Motorsは、10年ぶりとなる基本計画(マスタープラン)を公開し、持続可能な社会を実現するエネルギー総合企業として、太陽光発電会社であるSolarCity買収の意義を強調した。
太陽光で発電しEVで蓄電する仕組み
ソーラーシティは、イーロン・マスク氏のいとこであるリンドン・ライブ(Lyndon Rive)氏とピーター・ライブ(Peter Rive)氏が2006年に設立した太陽光発電ベンチャーで、マスク氏も会長として経営に参加している。テスラによるソーラーシティの買収提案については、マスク氏が双方の経営に深くかかわり有力株主であることから賛否が生まれているところではあるが、買収の狙いとしてマスタープランでは「発電と蓄電の統合」を強調する。
テスラでは、屋根型太陽光発電と蓄電池を円滑に組み合わせた製品を開発し分散型電源として機能させ、1つのスマートフォンアプリで注文やアフターサービスを実施するためには、2つの会社ではなく1つの会社に統合した方がメリットを発揮できると主張している(図3)。
公共交通機関へのEVと自動運転の導入
テスラのマスタープランでは、これらのエネルギーに関する計画の他、EVをあらゆるセグメントで展開する点や、自動運転の安全性を高める点、自動でカーシェアリングを実現する仕組みづくりを行うことなどが紹介されている。さらに、バスなどの公共交通機関向けのEVを開発し、自動運転による公共交通サービスを実現することなどが述べられている(図4)。
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