住宅太陽光を「FIT+10円」で買い取り、Looopが再エネ調達を強化:自然エネルギー
太陽光発電を中心とする再生可能エネルギー事業や、電力小売事業を手掛けるLooopが再生可能エネルギーの調達を強化する。同社の住宅太陽光発電システム「Looop Home」の購入者から、1年間限定でFITより10円高い価格で電力を買い取るキャンペーンを実施する。
太陽光発電システム関連事業を展開するLooopは、同社の住宅太陽光発電システム「Looop Home」の購入者を対象に、再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)より10円高く電力を買い取る「Looop Home プレミアム買取キャンペーン」を開始した。これにより住宅用太陽光発電システムの導入促進および同社の電力小売サービス「Looopでんき」の自然エネルギー由来の電力の仕入れを強化する(図1)。
Looopは2016年5月からLooop Homeを販売している。FITより10円高い価格での買い取りは、住宅用太陽光発電システムメーカーとしては業界最高水準となるという。同社では「通常よりも高値での電力買い取りは、電力市場で発電から供給までの一気通貫した事業を持つLooopだからこそ可能な取り組みだ」と自信を示す。
同社は2015年12月に高圧向け電力小売サービスを開始し、2016年4月から一般家庭を含む低圧向け電力小売サービスであるLooopでんきの提供を開始した(関連記事)。太陽光発電システムメーカーであり、小売電気事業者でもあることが、Looop Homeのユーザーから買い取った電力をLooopでんきの電源として活用することを可能にしている。
キャンペーンへの申込期間は2016年7月26日〜12月31日まで。プレミアム買取対象期間は売電開始から12カ月間。契約期間は2年間の自動更新となり、プレミアム買取期間の終了後は、FIT価格での買い取りに移行する。キャンペーンの対象条件は、北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、関西電力、中国電力、九州電力管内で、10kW(キロワット)未満のLooop Homeシステムの購入者だ。
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