環境関連事業の一環として発電事業を展開する協和エクシオ(東京都渋谷区)が2016年2月から建設工事を進めていたメガソーラー発電施設「穂坂ソーラー発電所」(山梨県韮崎市)が完成し、このほど売電を開始した(図1)。
「穂坂ソーラー発電所」は、同社が韮崎市内に賃借した約2万2000平方メートルの敷地内に4800枚の太陽電池モジュールを設置したもの。出力は約1270kW(キロワット)で、年間発電量は一般家庭の約390世帯分に使用電力量に相当する約130万kWh(キロワット時)を見込んでいる。運用期間2036年8月まで。設計・施工はサンクレックスおよびエクシオインフラの2社が担当した。なお、施工にあたっては、敷地内の一部が埋蔵文化財包蔵地のため、掘削や造成をほとんど行なわずに基礎を設置しているという。
協和エクシオは環境事業の一環として、太陽光発電システムの設計から施工、運用システムの構築に至るまでの設備設置工事、さらには再生可能エネルギーの固定価格買取制度による売電を実施する発電事業に注力している。この発電事業に関しては、2012年11月の同社「府中総合技術センタ」(東京都府中市)での稼働開始から、今回の穂坂ソーラー発電所までを含めると、全国13カ所で発電所が稼働している。このうち9カ所がメガソーラー発電施設だ。
同社は、今後もメガソーラーをはじめとする発電事業を強化していくとともに、太陽光発電システムの設備設置工事に関しても、今回の施工実績も踏まえ、提案を強化していく方針だ。
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