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都内で起きた大規模停電、東京電力は「送電ケーブルの火災が原因」と推測エネルギー管理(2/2 ページ)

2016年10月12日の午後、東京都内で最大約37万件、延べ58万世帯が停電した件で東京電力が会見し、謝罪した。埼玉県新座市にある地中送電ケーブルの火災が原因と推測しているが、詳しい原因は今後の現場調査で特定するとしている。

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目視点検は行っていたが......

 この火災で送電ケーブが断線したことにより、新座変電所とつながる豊島変電所と練馬変電所への送電が止まった。これにより大規模な停電が発生したとしている。なお、これらの変電所には他の変電所から送電を行い、10分後には復旧した(図3)。


図3 系統図 出典:東京電力

 なお、火災の原因がこうした送電ケーブルの絶縁体の破損によるものかどうかは現時点では推定であることを協調した。火災は18時30分に鎮圧したものの、すぐに現場には入れない状態であるため、今後詳細を調査するとしている。

 東京電力によれば、同社管内でこうした送電ケーブルの絶縁体の破損を原因とする火災は、2005年に1件確認しているという。今回火災が起きた洞道は35年前に建設されたもので、送電ケーブルは年に1度のペースで点検作業を行っている。2016年は6月に目視検査を行ったが、その際に異常は確認できなかったとしている。

 なお、この洞道は約1.8メートルのフェンスで囲まれており、施錠されている。会見の時点では第三者の侵入などはなかったとしており、こうした火災発生当時の状況も含め、今後原因究明を行い対策を講じるとした。

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