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トリナが世界記録、多結晶シリコンのパネル変換効率で19.86%:太陽光
トリナ・ソーラーは多結晶シリコン太陽光パネルの有効面積変換効率で19.86%を達成し、世界記録を更新したと発表した。
中国の太陽光モジュールメーカーであるトリナ・ソーラーは2016年10月18日、多結晶シリコン太陽光パネルの有効面積変換効率で19.86%を達成し、世界記録を更新したと発表した。
これまでの最高記録は同社の太陽光発電技術国家重点研究室(State Key Laboratory of PV Science and Technology)が2015年4月に発表した19.14%。約1年半で記録を塗り替えた。太陽電池ハーフセルの相互接続、裏面不動態型セル(PERC)、高効率な光閉じ込めなどの技術を駆使して実現したという。
今回19.86%を達成したパネルは同社の「Honey Plus」シリーズ。面積はマスクによる開口部が1万5140平方センチメートルで、発電素子156×78ミリメートルの多結晶p型シリコン太陽電池セルを120枚使用した。なおこの変換効率は、独フラウンホーファー研究機構・ISE研究所が第3者機関として検証し、認定したとしている。
トリナ・ソーラーの副社長で主任研究員のピエール・ヴェルリンデン氏は今回の成果について「太陽電池モジュールの効率は、均等化発電原価(LCOE)を推定するための重要なパラメーターの1つになる。この変換効率19.86%という成果は、トリナ・ソーラーが、多結晶p型シリコン研究において将来の大きな可能性をもっていることを示している」と述べている。
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