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1.5万世帯分を発電する静岡県最大のメガソーラー、浜松市の再エネ戦略を加速太陽光(2/3 ページ)

静岡県浜松市と湖西市にまたがる浜名湖。うなぎの養殖などで知られるこの湖の側に、SBエナジーと三井物産が運営する県内最大級のメガソーラーが完成した。出力は43.4MWで、年間発電量は約1万5000世帯分を見込んでいる。太陽光発電の導入量で全国トップを走る浜松市の再生可能エネルギー戦略を大きく推し進めるメガソーラーだ。現地を取材した。

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うなぎの養殖池がメガソーラーに

 浜松中開ソーラーパークの建設地は、かつて、うなぎの養殖を行う「養鰻池(ようまんいけ)」だった。その後埋め立てが行われ、2004年に開催された「浜名湖花博」では駐車場として利用された。今回、複数の地権者から土地を買い取り、2015年1月からメガソーラーの建設に着手した。

 発電所の敷地は一般道などを挟みながら、全部で6つの区画に分かれている。ここに合計16万7072枚の東芝製の太陽光パネルを設置した。パワーコンディショナーは東芝三菱電機産業システム製で、合計43機を設置している。定格容量750kWのモデルを2つセットにし、1.5MW分の太陽光パネルごとに配置した。

 パネルの設置角度は10度とし、影を考慮しながらもアレイ同士の間隔をなるべく狭める設計とすることで敷地を有効活用できるようにし、発電量の最大化を図ったという(図3)。架台は新日鐵住金の「スーパーダイマ」を採用。高耐食性めっき鋼板を利用した架台だ(図4)。設置の際にはコンクリートの基礎に後から架台を取り付けるのではなく、一体に加工してから設置することで、耐久性や施工性を高めたという。


図3 パネルは10度で設置。送電ケーブルは地中を通して変電設備に接続している(クリックで拡大)

図4 架台と基礎は一体加工後に設置している(クリックで拡大)

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