インドネシアで世界最大級の地熱発電、105.9MWの初号機が稼働:自然エネルギー
インドネシアで世界最大級の地熱発電プロジェクトが進行中だ。九州電力や伊藤忠商事、国際石油開発帝石など日本企業も参画しており、このほど出力105.9MWの初号機が稼働を開始した。予定している3号機まで全て稼働すると、合計出力320.8MWと大規模な地熱発電所となる予定だ。
九州電力は同社が参画する世界最大規模の「インドネシア・サルーラ地熱IPPプロジェクト」の初号機(出力105.9MW)が、このほど営業運転を開始したと発表した。同プロジェクトは九州電力および伊藤忠商事、国際石油開発帝石、メドコ・パワー・インドネシア社(インドネシア)、オーマット・テクノロジーズ社(米国)などの出資パートナーが、サルーラオペレーションズ社(九州電力と出資パートナーの子会社が共同で出資する事業会社)を通じて地熱開発を行うものだ。九州電力は出資比率25%で参画しており、西日本技術開発などの九電グループが保有する地熱発電技術を活用して開発を進めている。
九州電力は2007年10月に同プロジェクトへの参加権益を取得した。2013年4月事業会社を通じてインドネシア国有電力会社と売電契約を締結。2014年3月には事業会社を通じて銀行団と融資契約を締結し、同年5月に本格工事を開始した。
具体的にはインドネシア北スマトラ州サルーラ地区(インドネシア第4の都市メダンから南へ約350km)の地熱鉱区を開発するとともに、同プロジェクト合計で出力320.8MWの地熱発電所を建設し、30年間にわたってインドネシア 国有電力会社に売電する。なお、今回のプロジェクトは、単一開発契約としては世界最大規模の地熱発電IPP(独立発電事業)という。
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