電動窓もスマホで制御? シャープがHEMS機能付きエネルギーコントローラーを発表:蓄電池システムなども発表(2/2 ページ)
2015年から太陽電池事業などをエネルギーソリューション事業としてまとめ、製品単品だけでなくソリューションとしての提案を強化するシャープ。2017年4月に新しくHEMS機能を搭載したコントローラとクラウド蓄電池システム、単結晶太陽電池モジュールを発表した。
蓄電池システムと太陽電池モジュールも発表
シャープは、屋内設置用クラウド蓄電池システム「JH-WBP54*)」、住宅用の単結晶太陽電池モジュール「BLACKSOLAR(ブラックソーラー)」も新しく発表した。
*)リチウムイオン電池「JH-WB1711」と、ハイブリッドパワーコンディショナー「JH-42HM2P」で構成。
JH-WB1711は、2014年7月に発売したリチウムイオン電池「JH-WB1401」と比較して約46%小型化を実現しながら、容量は約35%増の6.5kWhを実現。高さ50cm、奥行き26cmのため、クロゼットの中や階段の下などにも設置しやすいとする。
BLACKSOLARはセル表面の反射防止膜の改善により光を採り込む際の反射ロスを低減して公称容量225W、モジュール変換効率19.5%を実現。2015年6月に発売した「NQ-220AE」と比較して、5Wの出力向上と0.4ポイントの変換効率向上を達成している。
シャープ独自のルーフィット設計により、屋根の形状に応じた設置も可能だ。屋根の大きさや形状により、サイズの異なる4種類のモジュールを組み合わせる。寄棟屋根の場合、1種類の太陽電池モジュールを設置するより、容量は約28%向上するという。
屋内設置用JH-WBP54の希望小売価格は228万円、公称容量225WのBLACKSOLARは12万8600円(いずれも税別)である。発売日は2017年6月1日としている。
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