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太陽光パネルの飛散が問題に、2019年に設計ガイドライン策定へ太陽光(2/2 ページ)

太陽光発電所の運営時に注意したい点の1つが、強風などによるパネルの飛散だ。台風シーズンを前に、経済産業省は再点検を行うよう注意を喚起している。その一方で、耐風性能の指針となる設計ガイドラインの策定に向けた動きも進み始めた。NEDOのプロジェクトとして耐風性能の検証を行い、2019年に設計ガイドラインが公表される予定だ。

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飛散防止へ、設計ガイドラインを2019年2月に公表

 こうした経済産業省の呼びかけは、主に既に稼働している太陽光発電設備に対してのものだ。では、これから新たに建設する発電設備はどういった点に注意すれば良いのか。NEDOが指針となる設計ガイドラインの策定を目指し、実証試験を開始した。

 この実証試験は太陽光発電協会(JEPA)と奥地建産と共同で実施するものだ。奥地建産の大阪府松原市にある本社工場に世界最大規模の水平型動風圧試験装置を導入し、耐風圧性能の検証を行う。


実証試験で利用する水平型動風圧試験装置と加圧ファン 出典:NEDO

 実証試験では、実際の太陽電池とその支持架台を対象に、台風などの強風にも耐えられる構造安全性能の検証を行う。風圧を生み出す装置と16×6×4メートルの大空間を利用して、実際の太陽光パネルや架台を利用する予定だ。太陽光パネルや架台を破壊できるまでの圧力加えることが可能で、実際の台風などの強風時を超える条件で試験を行えるという。

 実証試験で得られた結果を基に、NEDOとJEPA、奥地建産は2019年2月末までに地上設置化型の太陽光発電所の設計ガイドラインを策定する計画だ。

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