ニュース
小形風車を日本で独占販売、出力19.9kWのダリウス型:自然エネルギー
Looopは2018年度から米Chava Wind社製の小形風車を販売する。出力19.9kWのダリウス型風車で、2018年度から販売する予定だ。
Looopは米Chava Wind社と資本業務提携し、同社製の小型風車のアジア太平洋地域における独占販売権を獲得したと発表した。2018年度から販売を開始する予定だ。
「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」の開始以降、日本全国にプロペラ型風車の設置が進んでいる。一方で風車の設置においては、地形の考慮、騒音に対する民家への配慮、乱流への対応などの課題も指摘されている。
特に最近では、FIT価格が税別55円/kWh(キロワット時)と高く、環境アセスメントなどの開発規制のハードルが低い小型風力に注目が集まっているが、導入に規制を設ける自治体も増えている。
LooopによるとChava Wind社のダリウス型小形風車はこうした課題に対応するもので、これまで設置が困難だった地域にも設置できるという。ダリウス型風車は垂直軸型で、一般に風向きを選ばず、騒音も小さいとされている。販売する風車の仕様は、定格出力19.9kW、ブレード含む全高は約30mでタワーは油圧可倒式、定格風速は11m/sを予定している。
関連記事
- 10kWの小型風力を系統連系、山形県内で初の事例に
再生可能エネルギー関連事業を展開するスマートテック(水戸市)が山形県遊佐町に設置した出力10kW(キロワット)の小形風力発電「XZeres 442SR」が、このほど東北電力との系統連系を完了した。同風力発電は米国XZeres(エグザラス)社製のもので、山形県内では初のFIT制度による小形風力発電の系統連系となるという。 - 強みは「系統連系の実績」、安川電機が小形風力用パワコンを披露
55円とFITの買い取り価格が高いこともあり、注目が集まっている小型風力発電。安川電機は「第7回 国際スマートグリッド EXPO」に出展し、小形風力向けのパワーコンディショナーを展示した。小型風力発電の黎明期からサンプル出荷を行ってきた経験や、系統連系実績が強みだという。 - 都市部での風力発電は採算が取れるか、神奈川県が検証を開始
神奈川県は県内都市部における再生可能エネルギーの導入拡大に向け、立地条件の制約が少ない小形の風力発電設備の普及に向けたプロジェクトを開始した。固定買取価格制度を活用して、都市部での小形風力発電事業の採算確保が可能かどうかを検証する狙いだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.