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ため池に浮かぶ9500枚の太陽光パネル、290万kWhを発電:太陽光
未利用のため池を活用した水上メガソーラーが広がっている。三井住友建設は香川県で新たに自社開発のフロートを利用した水上メガソーラーの建設に着手した。総出力は2600kWで、年間発電量は約290万kWを見込んでいる。
三井住友建設は2017年6月、香川県木田郡で農業用ため池を利用した水上メガソーラーの建設に着手したと発表した。自社開発のフロートを利用した水上メガソーラーで、発電所の施工はSMCテックが担当。2017年11月から営業運転を開始する予定だ。
この水上メガソーラーでは、ため池の水面に約9500枚の太陽光パネルを設置する。総出力は2600kWで、年間発電量は約290万kWh(キロワット時)を見込む。
三井住友建設は2015年に太陽光パネルを水面に浮かべるフロートシステムを開発しており、今回の水上メガソーラーにも導入した。太陽光パネルを装着するフロート、フロートを連結する連結板(ブリッジ)、フロートと連結板を固定する緊結バンドで構成するシステムだ。太陽光パネルはフロートごとに1枚ずつ取り付ける設計となっている。
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