“つながる”エネファームを全278戸に導入、スマホで外から遠隔操作も:スマートホーム
東急電鉄、三菱地所レジデンスなどが販売する横浜市の新築マンションの全戸に、家庭用燃料電池「エネファーム」の採用が決まった。東京ガスが2017年8月から提供予定の「ネットワーク接続サービス」を利用することで、外出先でもスマートフォンアプリから風呂や床暖房、発電のオン/オフ操作などが行える。
東京ガスは、同社が販売する「停電時発電継続機能」を内蔵したマンション向け家庭用燃料電池「エネファーム」が、東急電鉄、三菱地所レジデンスなどが販売するマンション「ドレッセWISEたまプラーザ」(横浜市)全278戸に採用されたと発表した。
同物件に採用されたマンション向けエネファームは、IoT化への対応としてインターネットに接続できる仕様となっており、東京ガスが2017年8月から提供予定の「ネットワーク接続サービス」を利用することで、スマートフォンアプリ「エネパ」を使用し、外出先から風呂や床暖房、発電のオン/オフ操作などが可能になる。
エネファームの発電状態およびエネファームで計測した電気やガス、湯の使用量や光熱費などをグラフなどで可視化することも可能だ。停電時発電継続機能により、停電発生時点でエネファームが発電している場合には、500W(ワット)以下の電力を最長約4日間、停電時専用コンセントを通じて電気スタンド、テレビ、携帯電話の充電などに利用することが可能。停電時にエネファームと接続されている、給湯や床暖房を使用することもできる。
エネパの対応機能を備えたマンション向けエネファームの採用は、東京ガスとして同物件が初めてという。
ドレッセWISEは、東急電鉄、三菱商事、三菱地所レジデンスおよび大林新星和不動産が販売する新しいマンションブランドで、ドレッセWISEたまプラーザは第一号物件となる。東急田園都市線「たまプラーザ駅」徒歩4分に位置し、地上9〜10階建ての3棟からなる。
東京ガスによると、環境性が高く、停電時にも発電が可能なエネファームは、分散型電源といったレジリエンス性や、先進性を訴求する観点から採用が決まったとしている。
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