バス停に太陽光パネルと蓄電池、東京都が設置を補助:太陽光
東京都は、バス停への太陽光パネルや蓄電池の設置に対する補助事業を開始する。再生可能エネルギーの普及拡大や、都民や観光客への認知拡大につなげる狙いだ。
東京都では、再生可能エネルギーの普及拡大を目的に、都民・観光客の移動手段として用いられるバスの停留所に、太陽光パネルの設置費用を助成する。
助成対象は都内のバス停留所を整備する事業者で、助成対象設備は太陽光発電設備および蓄電池。また、これらの設備と併設する場合、スマートフォンなどへの充電設備、Wi-Fi設備なども対象となる。事業期間は2017〜2019年度までの3年間。助成率は2017年度が、助成対象経費の10分の10(1基につき上限額600万円)で、2018年度以降は助成率4分の3(1基につき上限額450万円)となる予定だ。申請期間は2017年7月28日〜2018年3月30日まで。申請手続に関する詳細は、Webサイトで公表している。
なお、事業説明会を2017年7月28日および31日の両日、15時〜16時30分まで東京都環境公社東京都地球温暖化防止活動推進センター会議室で実施する。
東京都では、都政の具体的な政策展開を示す新たな4カ年の計画である「2020年に向けた実行プラン」を打ち出している。同プランは3つのシティ(セーフ、ダイバー、スマート)を実現し、「新たな東京をつくる」ことを目指している。このうち「スマートシティ」に関連しては、政策の柱の1つにスマートエネルギー都市を掲げている。今回の助成事業はこの取り組みの1つ。
スマートエネルギー都市づくり関連では、他にも2017年7月10日から白熱電球とLED電球の交換を行う事業や、テナントビルのオーナーとテナントが省エネに関して協働し、双方が光熱水費削減などの恩恵を受けられる仕組みである「グリーンリース」の普及促進セミナーの開催などを行っている。
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