消費者は売電より“自家消費”に期待、住宅太陽光の導入メリット:太陽光(2/2 ページ)
ソーラーフロンティアは新築一戸建ての住宅購入を検討している消費者を対象に、家庭のエネルギーに関する意識調査を実施。政府が普及を目指すZEHや、住宅太陽光発電に対する印象・導入意欲について聞いている。
ZEHはどれくらい認知されているのか?
住宅を購入する際、どのような理由があれば太陽光パネルの設置を検討しやすくなるか聞いたところ、「少ない初期投資」(36.0%)、「パネルの価格の安さ」(20.0%)、「短い期間での初期投資回収」(14.7%)がトップ3となった。普及を促進する上では、引き続き初期投資の費用抑制がポイントとなりそうだ。
次にZEHという言葉を知っていると回答した302人を対象に、ZEHがどのような家か分かるかを聞いたところ、「他人に詳しく説明できるほど詳しく知っている」が35.4%、「説明はできないが大まかな内容は知っている」が44.7%を占めた。さらにこれらの人に住宅の購入にあたり、ZEHの導入を検討したいかについて聞くと、「検討したいと思う」が41.7%、「どちらかといえば検討したいと思う」が44.0%で、8割以上が導入に前向きであることが分かった。
次にZEHの導入を「検討したい」「どちらかといえば検討したい」と回答した人を対象に、その理由を尋ねたところ、「長い目で見ると経済的だから」が63.3%で1位となった。次いで「月々の電気代が安くなるから」が36.3%、「ZEHの仕組みが省エネに合理的だから」が34.4%、「新築であれば導入が楽だから」が32.4%と続く。ZEHの経済的なメリットに魅力を感じているユーザーが多いことが分かる。
なお、この意識調査は2017年6月下旬にインターネット調査を通じて行った。実回答者1045人。
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