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戦略特区でふん尿発電、植物工場も併設して地域活性化を目指す自然エネルギー(2/2 ページ)

ブランド牛「但馬牛」などで知られる、畜産業や農業が盛んな兵庫県養父市。ここで家畜のふん尿などを活用するメタン発酵発電所の建設が始まった。その排熱を活用する最新鋭の植物工場も建設し、地域ブランド野菜の確立や雇用創出など、地域活性化を目指すプロジェクトだ。

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最先端の植物工場を建設、地域雇用も促進

 プロジェクトの一環として、2018年中にメタン発酵発電所の隣接地に、最先端の植物工場の建設も行う。同じくトーヨーグループのトーヨー養父農業生産法人が運営するもので、トマトを栽培する計画だ。アグリ事業も手掛けるトーヨーグループのノウハウを生かし、最新鋭のハウス施設栽培技術で養父市のブランドトマトの確立を目指すという。

 トマトの植物工場では、メタン発酵発電所の排熱も活用していく。トマトの栽培に必要な環境を整えるため暖房費がかさむ冬季を中心に活用し、エネルギーコストの削減を図る計画だ。


プロジェクトの全体図 出典:トーヨーグループ

 トーヨー養父バイオエネルギーでは、メタン発酵発電所と植物工場などの各施設の運用により、地域雇用の創出にも貢献するとしている。発電所では10人の正社員を雇用予定だ。さらに将来は新電力を活用したエネルギーの地産地消に取り組むことも検討していく方針だ。

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